エンディングノートは、人生の終わりに向けた準備を少しずつ進めたい方にとって、理想的なツールです。
「いざ」という時に家族や大切な人に自分の思いを伝えるため、また自分自身の気持ちを整理するために役立ちます。
ここでは、ゆるく終活を始めたい方に向けて、エンディングノートの書き方やおすすめテンプレートをご紹介します。
この記事の最後に、シンプルなエンディングノートのテンプレート(無料)をご用意しました。
興味がある方は是非ご覧ください。
エンディングノートとは?
エンディングノートは、遺言書のような法的効力はありませんが、自分の希望や情報を整理し、残された人たちに伝えるためのものです。
以下のような情報を記載します。
自分の基本情報
なぜ必要?
記入例
- 名前:山田 太郎
- 生年月日:1970年1月1日
- 住所:東京都千代田区〇〇1-2-3
家族や親しい人の連絡先
なぜ必要?
記入例
- 妻:山田 花子(携帯:090-1234-5678)
- 息子:山田 一郎(携帯:080-9876-5432)
医療や介護に関する希望
なぜ必要?
記入例
- 延命治療:希望しない
- 臓器提供:希望する
葬儀や供養に関する希望
なぜ必要?
記入例
- 希望する葬儀:家族葬
- 埋葬方法:樹木葬
お墓に関する希望
なぜ必要?
記入例
- 既存の家族墓を利用する
- 自然に還る形が希望なので樹木葬
- 散骨を希望(海や山など具体的な場所を記入)
- お墓は不要で、合同供養で良い
財産や保険情報
なぜ必要?
記入例
- 銀行口座:〇〇銀行 本店 普通1234567
- 保険:〇〇生命保険 契約番号987654321
大切な思い出やメッセージ
なぜ必要?
記入例
- これまで支えてくれてありがとう。皆さんが幸せでいられるよう祈っています。
- あなたと出会えて、私は本当に楽しい人生を送れました。ありがとう。
これらを書いておくと、家族が迷わずに意思決定を行えるようサポートできます
ゆるく始めるポイント
エンディングノートを気軽にゆるく始めるには・・
完璧を目指さない
すべての項目を埋める必要はありません。
最初は書きやすい部分から始めてみましょう。
楽しい気持ちで取り組む
お気に入りのノートやペンを使って、自分らしいデザインを楽しんでみてください。
少しずつ更新する
一度にすべてを書くのは大変です。
日々の生活の中で思いついたときに追記していく方法がおすすめです。
マスキングテープやシールなどで飾るのも楽しいですね
内容がシビアだから、気分が上がる文房具って大事!!
エンディングノート:シンプルなテンプレート
「まずはこれだけ」な簡単テンプレートをご用意しました。
シンプルな1枚なので、ノートという感じではありませんが・・
うんうん、手軽に始められそうだなぁ
ダウンロードはコチラから
まずは「書けるところだけ書いてみる」ことから始めてみませんか?
エンディングノートを書くことで得られる安心感
エンディングノートを書くことは、自分自身と家族の双方に安心感を与えます。
- 自分自身のために
-
- 希望や想いを整理することで、心にゆとりが生まれる
- 書くことで「これで安心だ」という気持ちを持てるようになる
- 家族のために
-
- 万が一のとき、家族が迷わずに対応できる
- 「どうすればよかったのか」という家族の不安や負担を軽減する
エンディングノートは、特に高齢者だけのものではなく、どの年代の方にもメリットがあります。
人生の節目や大きな決断をする前に、自分の気持ちをまとめるツールとしても役立てられます。
まとめ:ゆるく始めませんか?
特別な知識や準備は必要ありません。
自分自身や家族のために、少しずつ取り組んでいくことが大切です。
書き始めることで、家族へのメッセージを形にするだけでなく、自分自身の人生を見つめ直す機会にもなります。
また、万が一の際に、家族が迷わず対応できるような情報や希望を記録することで、大きな安心感を得られるでしょう。
- まずは簡単なことから:住所や連絡先など、気軽に書ける項目から始めてみましょう。
- 何度でも更新可能:エンディングノートは一度書いたら終わりではありません。時間が経つにつれ、内容を見直しながらアップデートしてください。
- 家族との会話のきっかけに:エンディングノートを書くことで、家族とのコミュニケーションが深まり、今後の準備について話し合う良い機会にもなります。
今日から、少しずつ始めてみませんか?
エンディングノートを書き始めるタイミングは?
思い立ったときがベストです。
特に年齢や状況に関係なく、少しずつ書き進めることが大切です。
書き漏れがあった場合、どうすればいい?
後から追記や修正が可能です。
エンディングノートは常に更新可能なツールと考えてください。
法的効力がないエンディングノートで十分ですか?
エンディングノートはあくまで家族への意思伝達ツールです。
財産分与など法的効力が必要な場合は遺言書も検討してください。
書いたノートはどこに保管するべき?
家族が分かりやすい場所や、信頼できる人に預けておくと良いでしょう。
デジタル版を利用する場合は、アクセス情報を共有してください。
どのくらいの頻度で見直すべき?
1年に1回程度の見直しをおすすめします。
ライフイベント(結婚、出産、引越しなど)があればそのタイミングでも更新してください。